作品集discography 青の釉景 うつりかわる海の色に いつも はっとする 人間の想像のおよばない 青 蒼 碧 あお・・・ うつくしい海に あこがれて 約10種の成分を組み合わせ 釉薬をつくりました 季節、窯、成分のあわいで 色はゆらぎ さまざまな 表情を みせてくれます 貝と海 天草のみなみ 珊瑚の海とたわむれて 夏のあかるい海のなか クマノミ ウミシダ チョウチョウオ … 珊瑚やさかな 貝たちに たいようの光が ゆら ゆら 射し込むのをみて ひらめいて 調合した釉薬を フィーリングで流しがけ 惑星ほしのみずうみ ながい時をかけて 波に洗われ 角の取れたシーグラスを 焼き上げると 色とりどりの 鉱物のような物体へ 姿を変え 土や釉薬と合わさり うつくしい表情を たたえます 大地 土 岩肌 地層 太陽 幾層もの絵付けをして さいごは火の力で焼き上げました 自然の織りなす文様です トルネードマアブル ぐるぐる ぐるぐる 底のマアブル模様は 赤土と白土の組み合わせたもの オリジナルの釉薬2種を掛け合わせ なんども試作を経て完成 白岩崎 天草の半島にたたずむ白い岬 太古の昔 海辺に突き出た 天草陶石 ましろの 巨岩 友人らと たまたま訪れ その場で 土を拾い 練り 器が生まれた ふつふつと 沸き上がる衝動から もののはじまりをみた 土掛鬼ノ城 いく先々でついつい土に触れてしまう 草の鬱蒼と生い茂る山奥に見つけた 天草 鬼ノ城という土地の土 その土で釉薬を作り焼成しました あらためて 鬼ノ城 土の歴史を辿ると 260万年前に阿蘇山 の火砕流が天草まで流れ着き 天草の地層と積み重なってできた土と云われている そのため 焼き上がりに鉄分が多くみられる どこから来て どこへゆくのか 土の記憶を感じる作品 地球・錆美 刷毛で 色を 塗っては落とし 塗っては落としして つくった 色味が滲んだ土の表情を 見つめたい 錆びたトタンのパッチワーク 洞穴の壁画 and more… 息吹 大地シリーズの 深化系 窯出しとともに 命が芽吹き 鼓動がきこえた 星海夜 夜の 海で 星をみた その瞬間を うつわに 焼き付ける ばっと ぎゅっと 心のままに 指を押しつけ 絵付けをした まだねむい 明け方 日がのぼるまえ ぼんやり うす昏い 空のイメージ 作家は 朝 早起きするのが とても苦手 ねむたい まぶたを 開くように 「まだねむい」 Glaze flower 釉の花 ふはり ひらいた 釉薬の花